ローン組んで投資しても資産は増えるの?カーローン×オルカン30年データで検証してみた

資産形成
ローン組んで投資しても資産は増えるの?カーローン×オルカン30年データで検証してみた

ローン組んで投資しても資産は増えるの?
カーローン×オルカン30年データで検証してみた

悪あがき父さん | 50代・会社員・2児の父 | 2026年5月
投資の雪だるまとローン雪だるまが反対方向に転がる図。父さんが「これ、両方やったら進むの?」と困ってる

最近カッコイー車、増えてきたよね。
デザインは未来的、日常使いも快適、最新の安全装置がブレーキも車線も全部アシストしてくれる。
……もーーー、とっても欲しーーーい。

「いやいや、ダメだよ父さん」

せっかく5年前から資産形成始めて、毎月の積立もやっと慣れてきたじゃないか。今ここで400万のローン組んだら、また家計ぐちゃぐちゃでしょ?

「でもね……」

もう10年乗ってんのよ、この車。
新車発表のニュース見たり、町中をスーッと走る最新モデル見かけたりするとさ、「自分もそろそろ替えたいなー」って気持ちが、じわっとこみ上げてくるんだよ。

「……まあ、わかる」

ってことなら、資産を減らさずに車を買うにはローン組めばいいんじゃねー。俺って賢い。

「ちょっと待って」

ローンって、複利の逆じゃない?
せっかく投資で雪だるま転がしてんのに、その横でローン雪だるまが反対方向に転がるってことだよね。資産が増えなくなっちゃうんじゃないの?

「じゃあ、貯金を頭金にしてローン半分にすれば?」

……あれ、結局ローンか。

「それなら中古の200万の車にすれば?手元の現金で全額払えるじゃん」

いや、せっかくなら新車が欲しい。

……投資をする前は、こんなに悩まなかったんだよなー。
貯金しかなかったから「現金で払う or ローン組む or 頭金+ローン」の3択でよかった。
投資が選択肢に入った瞬間、組み合わせが一気に増えた。

どうやって買えば、損しないの?

……ってことで、父さんはいつものクセを発動した。
「気になったら、まず計算する」

投資のリターン5%、ローン金利3%。差し引き2%なら、両方やった方が得じゃね?
投資と借金は逆の動きだから相殺されるはず、っていう話、本当にそうなのか?

過去30年のデータで20年シミュしてみたら、頭で考えた答えとは違う景色が出てきた。

「どう買うか」を考えてたんだけど、答えは『買い方』の中になかった。

ということで今回は、「投資をしながら、車をどう買うか」を、3つ──いや、もう1つ隠れてた、4つのシナリオで20年シミュレーターを回していく。

結論を先に言っておくと、頭金を入れるか入れないかで悩むのは、たぶん誤差。本当の差はもっと別のところにある。

よかったら最後まで付き合って。

使ったシミュレーター、ちょっと特別仕様なんだ

シミュレーター「条件」入力カード(車の条件・お金・ローン・シミュ設定)

まずは今回使うシミュレーターの紹介から。

このシミュレーター、車の購入と投資を同時に計算できる特別仕様になってる。
普通のシミュレーターって、投資なら投資、ローンならローン、それぞれ別々で計算するでしょ?
今回は両方を同じ家計の中で動かしてる。

(投資もしてる、車のローンもある。両方やってる人の頭の中をそのまま再現したかった)

投資のベースはオルカン(MSCI ACWI)の過去30年の実データ
ITバブル崩壊もリーマンショックもコロナ暴落も、ぜんぶリアルに通った数字を使ってる。
だから暴落も経験できるんだよ。

ただし──ここは大事だから先に言っとくね。

過去のデータは、未来の保証じゃない。

「もし1995年に車を買ってたら?」「リーマン直撃のタイミングだったら?」が見えるシミュレーターであって、これから30年同じように動くって意味じゃない。
シミュレーションはあくまで「過去にこうだった」の話。これから起こることは誰にもわからない。

(このへん、念のため大事なところだから2回言っとく。父さんは未来予想機を持ってるわけじゃない)

今回比較するシナリオは4種類。 詳しくは次のセクションで紹介するね。
条件はざっくりこんな感じで回した:

  • 新車価格500万、中古200万
  • 初期貯金200万、月家計予算6万
  • ローン金利1.8%、シミュ期間20年

ポイントはインフレ率2%を入れてること。
車の価格も毎年2%ずつ上がる前提だから、10年後の買い替えは新車価格が約609万、20年後は約743万って感じで増えていく。
2代目・3代目になるほど買い値が高くなるから、「投資の伸び」と「車の値上がり」のレースになるんだ。

(インフレ込みで計算してるシミュ、意外と少ないんだよね。父さんが地味にこだわった部分)

比較するのはこの4種類

シミュレーター「シナリオ比較」カード(A/B/C/D 全戦略表示)

組み合わせは無数にあるんだけど、よく見るパターンを4つに絞った。

🅐 頭金+ローンで新車購入(普通の人)

貯金200万を頭金に入れて、不足分300万はローン。月予算でローン返済しながら、余りを投資に回す。

(一番多そうなパターン。父さんの周りでもこれが定番)

頭金を多めに入れて利息を減らす、という昔からよく聞く堅実パターンだね。投資にも回せて、ローンも軽くなる──両取りに見える戦略。

🅑 全額投資+フルローンで新車(投資派)

貯金200万は全部投資にぶち込んで、新車500万はフルローン。月予算でローン返済しながら、余りを投資。

(投資のリターン > ローン金利なら、現金は投資に回した方が得。って読みの戦略)

投資ブームでこのパターンが紹介されていたね。投資に回したほうが利息の支払い差し引いてもお金が増えるっていう考えだ。数字だけで見たらこのパターンはとっても有効だと思う。

🅒 中古車キャッシュ+残り投資(堅実派)

200万の中古車を貯金で一括。月予算は全部投資へ。

(ローン組まないのが一番、車は中古で十分、ってよく聞くやつ)

お金の本でよく出てくる定番パターン。借金しないで、毎月の予算は全額投資。シンプルだけど、これが意外と強いんだよ。

🅓 資産形成→達成後にキャッシュ購入(順番派)

最初の数年は車を買わない。月予算と貯金を全部投資にぶち込んで、目標額(例:1000万)に到達してから取り崩して中古を買う。

(4つ目、聞いたことある人いる?……ほぼいないよね。父さんも気づくの遅かった)

これは我慢が必要なパターン。辛抱できる人向け。

4人の父さんが違う買い方をしてる図(A: 頭金+ローン/B: 投資+フルローン/C: 中古車一括+投資/D: 全額投資して目標達成を待つ)

最初の3つはどっかで見たやつだと思う。
Dだけ、論争に出てこない
ここが今回のサプライズパートなんだけど、まずは普通に最初の3つから見ていこう。

(焦らさせちゃってごめんね。でも先に答え見せたら興ざめでしょ?)

🅐 頭金+ローンで新車買って20年。資産はどうなった?

戦略A単独・1998年スタート(カード+資産推移グラフ・純資産453万)

まずは🅐から見てみる。
貯金200万を頭金にして、不足300万をローン。月予算でローン返してながら、余りを投資に回す。

(多くの人がやってる、いちばん「無難」なパターン)

スタート年で結果がガラッと変わる

これが1998年に始めたときの動き。
ITバブル崩壊もリーマンショックも、ぜんぶ通った20年。それでも最終的には純資産453万でゴール。

(ローン返しながら投資もやって、暴落くぐり抜けて、ちゃんとプラスで終われた。すごくない?)

「これ、暴落あっても結局プラスじゃん」って思ったでしょ?

戦略A単独・1999年スタート(カード+資産推移グラフ・純資産-225万のマイナス)

ところが、たった1年ずらして1999年に始めたらこうなった。

純資産 -225万
20年シミュ回して、純資産がマイナスで終わるパターン。
原因は単純。スタートの翌年(2000年)からITバブル崩壊で3年連続マイナス成長

最初の3年で投資の雪だるまが溶けて、ローン雪だるまだけが残った。

(タイミング悪く始めると、20年やってもマイナスってことが起こる。これが実データの怖さ)

同じパターンなのに、差は約678万円

スタート年20年後の純資産(A)
1998年🏆 +453万
1999年😢 −225万
約678万円

たった1年違うだけ。
同じ「貯金200万を頭金、ローン300万、月予算6万で新車を10年ごとに買い替え」というパターンでも、始めた年が違うだけで結果が真逆になる

父さんの読み解き

「頭金+ローンで新車買う」って、巷では堅実派とされてる。
でも実データで20年回してみると、結果は時の運だった。

(投資のリターンも、ローン返済の重さも、未来は誰にも分からない。これは事実として受け止めるしかない)

じゃあ「全額投資+フルローン」の戦略Bならどうなのか?
次行こう。

🅑 全額投資+フルローンで新車買って20年。資産はどうなった?

戦略B単独・1998年スタート(カード+資産推移グラフ・純資産486万)

次は🅑、フルローン投資派。
貯金200万は全額投資にぶち込んで、新車500万はフルローン。月予算でローン返済しながら、余りを投資へ。

(投資のリターン > ローン金利なら、現金は投資に置いた方が得。理屈はそう)

Bも、スタート年で結果がガラッと変わる

1998年に始めたときの動きはこんな感じ。
最終純資産は 486万。プラスで終わった。

「あれ、Aの453万と似てない?」

そう、似てる。戦略Aより33万円多いだけ

戦略B単独・1999年スタート(カード+資産推移グラフ・純資産-228万のマイナス)

そして、1999年スタートだと──こうなる。

純資産 -228万
A戦略の-225万と、ほぼ同じマイナス。

(A戦略のときと「3万円差」しかない。これ、もはや誤差だよね)

Bも年で結果が真逆。差は約714万円

スタート年20年後の純資産(B)
1998年+486万
1999年−228万
約714万円

A(678万差)と同じく、1年違うだけで結果が真逆
スタート年ガチャはB戦略でも変わらない。

(A・B 両方やってみて気づいたんだけど、これ何を選ぶかより「いつ始めるか」の方が効いてない?)

父さんの仮説

ここで気づいたことがある。

「父さん、AとBの数字、近すぎない?」

そうなんだ。並べてみよう。次のセクションでAとBを並べて、その「近さ」がどれくらい誤差なのか確認する。

あれ、AとBどっちが勝った?

戦略A・B並びのシナリオ比較カード(1998年スタート)

ここまでAとBをそれぞれ単独で見てきた。
ここで並べてみよう。

まずは1998年スタートから。

戦略純資産
🅐 頭金+ローン+453万
🅑 全額投資+フルローン+486万 👑
約33万円
「えっ、これだけ?」

そう、これだけ。
20年シミュ回して、最終純資産600万円規模の話で33万円差
率にすると、AとBの差は約7%。

(誤差ですらないかも。月の電気代の積み重ねみたいなもん)
戦略A・B並びのシナリオ比較カード(1999年スタート・両方マイナス)

次は1999年スタートの結果。

戦略純資産
🅐 頭金+ローン-225万
🅑 全額投資+フルローン-228万
約3万円
「3万円ってもう完全に誤差じゃん!」

その通り。
両方マイナスで沈んでるところまで一緒。
頭金300万入れようが、全額投資に置こうが、結果はほぼ同じ。

全スタート年で見るとどうなる?

スタート年×戦略マトリクス(A・B 2線が絡まり合うグラフ)

このグラフ、横軸=スタート年(1995〜2005年)、縦軸=20年後の純資産。
A(赤線)とB(緑線)を並べた。

「線、めっちゃ絡まってない?」

絡まってる。これがこの記事のポイントその1:

🔑 頭金多めに入れるか(A)、現金は投資に回してフルローンにするか(B)── どっちが正解? 答えは『正解なんてなかった』。
  • 年によってAが勝ったり、Bが勝ったりする
  • 差はだいたい数十万円レベル
  • でも、スタート年が1年違うだけで、AもBも数百万円単位で結果が変わる

つまり:

  • AかBか論争 → 誤差
  • いつ始めるか → 年ガチャだから運
(10年論争してる「頭金 vs 投資」って、実は両方とも「運」の前にひれ伏してる議論だった)

父さんの読み解き

これは結構ショックだったんだ。
父さんも「頭金多めの方が利息減って得じゃない?」って漠然と思ってたから。

でも実データで20年回してみたら、A vs B の議論には意味がなかった

「じゃあどうしろってのよ」

ここで思い出そう。戦略はA・B以外にもう2つある
🅒 中古キャッシュ+投資、と、🅓 順番派。

次のH2で🅒を加えてみる。
そこで景色がガラッと変わる。

🅒 中古車キャッシュを混ぜたら、景色が変わった

A/B/C 3戦略並びのシナリオ比較カード(1998年・Cが純資産2311万で勝者)

戦略AとBは「正解なんてなかった」だった。
じゃあ🅒(中古キャッシュ+投資)を混ぜたらどうなる?

(同じ200万、新車に頭金で入れる vs 中古を一括で買う、っていう違いだけ。それで結果がどう変わるか)

結果:1998年スタートの場合

戦略純資産A・Bとの差
🅐 頭金+ローン+453万
🅑 全額投資+フルローン+486万
🅒 中古キャッシュ+投資+2311万 👑約+1850万
「えっ、何これ。1850万差!?」

そう、約1850万円差。
A・Bと「Cを選ぶか」だけで、20年後の純資産がほぼ4〜5倍変わる。

結果:1999年スタート(A・Bが沈んだ年)

A/B/C 3戦略並びのシナリオ比較カード(1999年・Cが純資産1724万で勝者)
戦略純資産
🅐 頭金+ローン-225万
🅑 全額投資+フルローン-228万
🅒 中古キャッシュ+投資+1724万 👑

A・Bがマイナスで沈んでる年でも、Cだけは堂々の1700万プラス

(A・Bは20年やっても借金残してるのに、Cはちゃんと資産になってる。同じ条件、同じ暴落、同じ20年なのに)

全スタート年で見るとどうなる?

スタート年×戦略マトリクス(A/B/C 3線・Cがずっと上層を走るグラフ)

オレンジ(C)が常に上で、赤と緑(A・B)はずっと下にまとまってる。
A・Bは数百万円のレンジで上下するけど、Cは1300〜2900万のレンジ。

「Cの線、ずっと一人だけ別の階層にいるじゃん」

そう、別世界。
A・Bがどう転んでも、Cの足元にも届かない。

なぜCがこんなに強いのか

理由は3つ:

  1. 車に消える金額が半分(500万 → 200万)
  2. ローン返済ゼロだから月予算6万を全額投資に回せる
  3. 金利1.8%の複利逆回転を受けない
(金利と複利は同じ世界の話に見えて、真逆の方向に動く力。父さん、この記事書きながら何度もそれ実感してる)

つまり、A・B(新車派)は車に半分のお金が消えて、ローン金利も払って、月予算も削られるという三重苦を背負ってる。

「新車買ってる時点でほぼ詰んでるってこと?」

そう、20年スパンで見ると新車買い替えはハンデ戦になる。

父さんの読み解き

ここで気づくと思う。

「頭金論争(A vs B)は誤差。
本当の差は『新車か、中古か』にあった」

中古車キャッシュ+投資。
20年で1700〜2300万円。父さんも「これでもう十分だな」って一旦思ったんだ。

(だってさ、暴落2回くぐって、1700万残せたら大成功だよ。普通の家庭ならこれで老後の不安一つ消える)

でも、ふと考えた

「これ、もっと増やせる方法ないかな?」

(欲深いって言われたらそれまで。でも、せっかく実データ回せるシミュレーターが手元にあるし、いろんな組み合わせ試したくなった)

Cはすでに「ローン金利の逆複利」を受けてない。
月予算も全額投資に回してる。

それでも、最初の200万を「車」に使ってるってのが残ってるんだよね。
中古とはいえ、200万は車に消える。

「もしその200万も投資に置けたら、どうなるんだろう?」

そう思って、シミュレーターで試したのが第4の戦略だった。

(思いついたときは、自分でもまさかこんな差が出るとは思わなかった)

次のH2で🅓を加える。
「もう十分」のCにすら勝つ、最後の戦略を見せる。

🅓 順番派の登場。「もう十分」のCにすら勝った

ここで第4の戦略、🅓を加える。

ルールは単純:

  1. 最初の数年は車を買わない
  2. 貯金200万も月予算6万も全部投資にぶち込む
  3. 投資が目標金額1000万に到達したら、そこから取り崩して中古車をキャッシュで買う
  4. それ以降は中古車サイクルで買い替え
(要するに「車を買うのを後ろにずらす」だけ。お金の置き場所も使い方も普通。タイミングだけ変えた)

結果:1998年スタートの場合

戦略純資産Cとの差
🅐 頭金+ローン+453万
🅑 全額投資+フルローン+486万
🅒 中古キャッシュ+投資+2311万
🅓 順番派+2785万 👑+474万

「もう十分」のCより、さらに474万円多い

「Cにすら勝つって、本当だったんだ」
4戦略・1998年スタートの資産推移グラフ(目標達成マーカー込み・Dが約8年で目標到達)

しかもDの動き、特徴的なんだ。

最初の8年はひたすら投資集中で資産がぐんぐん伸びる。
約8年で目標1000万到達(🎯マーカー)。
そこで一旦取り崩して中古車を買うから紫線がガクッと下がる。
でもそこからも投資の伸びは止まらず、20年後に2785万。

(8年って長い?でも考えてみて。20年のうちの最初の8年だけ我慢すれば、残り12年は普通に車に乗れる。しかも資産は2785万)

結果:1999年スタート(A・Bが沈んだ年)

4戦略全並びのシナリオ比較カード(1999年・Dが純資産2351万で勝者)
戦略純資産
🅐 頭金+ローン-225万
🅑 全額投資+フルローン-228万
🅒 中古キャッシュ+投資+1724万
🅓 順番派+2351万 👑

ITバブル直撃の悪い年でも、DはCより627万円多い
A・Bが20年やってもマイナスで沈んでる中、Dだけは2351万まで積み上げてる

(最悪の年でもこの結果。「年ガチャ」を一番うまく使えてるのもDだった)

全スタート年で見るとどうなる?

スタート年×戦略マトリクス(4戦略の線・Dがずっと最上層を走るグラフ)

紫(D)が全スタート年で常にトップ
1995〜2005年のどこから始めても、Dが他を上から見下ろしてる。

「これ、もう Dしかないやん?」

そう。「いつ始めても、Dが勝つ」という結果になった。

なぜDがCにすら勝つのか

理由は1つ:最初の数年、車に200万を使わないこと。

Cは中古200万をキャッシュで買う。
Dはこの200万も投資に置いて、目標1000万になるまで増やしてから車を買う。

(投資の複利は「最初の数年」が一番効く。種銭が大きいほど雪だるまの転がり始めが速い)

200万を「車」に変えるか、「投資の種銭」のままにしておくか──
それだけで20年後に474〜627万円の差になる。

父さんが気づいたこと

父さんが「いつ買うか?」と気づいた瞬間。混乱から閃きへの2コマ漫画

ここで父さんは思ったんだ。

あれ、これって「買い方」じゃなくて
「買う順番」を変えただけじゃない?

世の中の論争はぜんぶ「買い方」の議論:

  • 頭金多め vs フルローン → 誤差(A vs B)
  • 新車 vs 中古 → ここで景色が変わる(A・B vs C)

でも、Dは「買うか買わないか」じゃなく「いつ買うか」を変えた戦略。
車をどう買うかじゃなく、車を買う順番を後ろにずらすだけで、Cにすら勝てた。

(誰もこの議論してないんだよね。「車買う前に資産形成しろ」って言葉だけはあるけど、実データでこの効果見せてくれた人いる?父さんは見たことない)

これは父さんの中で大きな気づきの一つになった。
でも、これが「絶対の正解」かは──最後のH2でもう一回考える。

いつ始めても、結局Dが強かった

ここまで1998年スタートと1999年スタートを見てきた。
じゃあ他の年から始めたらどうなるのか?

11個のスタート年で全部Dがどう動いたか、マトリクスで確認してみる。

「結局、年によって結果バラバラなんでしょ?」

そう。バラバラなんだ。でも、戦略の順位は変わらない

  • A・B(赤・緑)はずっと底辺で絡まり合ってる
  • C(オレンジ)は中段で安定
  • D(紫)は常にトップ

一番伸びた年を見てみよう

4戦略・2002年スタート(カード+資産推移グラフ・最良ケース・Dが純資産3878万)

11個のスタート年の中で一番伸びたのは2002年スタート
このときの結果:

戦略純資産
🅐 頭金+ローン+110万
🅑 全額投資+フルローン+276万
🅒 中古キャッシュ+投資+2922万
🅓 順番派+3878万 👑

しかもDは6年未満で目標1000万を達成してる。
1998年スタート(8年)よりさらに早い。

(2002年スタート=ITバブルの底からスタート。最初の数年がV字回復で、Dは投資集中期にまるごとブースト食らった形)

でも父さん、ここでブレーキかけたい

このままだと「みんなDやれ!」って煽り記事になっちゃう。

(実際そうなりやすいんだ。シミュ記事の罠ね)

ここで大事な事実を確認する。

いつ始めるかで風景は変わる。
未来は、誰にも分からないから。

比較してみる

スタート年D の純資産
1995年約2000万くらい
1998年(普通)2785万
1999年(最悪)2351万
2002年(最良)3878万
2005年約2700万くらい
「最良と最悪で1500万くらい差があるの?」

そう、差はある。始めた年で結果は1500万円くらいズレる

でも忘れちゃいけないのは、その全パターンでDが他を勝ち続けてるということ。
ワースト年のDですら、ベスト年のCに迫る勢い。

(年ガチャは避けられない。でも戦略選びでカバーできる範囲は確かにある)

このシミュ、ここは信じちゃダメ

ここまで20年シミュを11パターン回して、戦略Dが圧勝という結果が出た。
でもね、シミュ記事には必ず「ここは信じちゃダメ」っていうラインがある。

(数字が綺麗に出ると気持ちよくて煽りたくなるけど、父さんは正直に言っとく)

① 過去30年は、未来30年じゃない

このシミュの土台はオルカン(MSCI ACWI)の過去30年の実データ
ITバブル崩壊もリーマンも、コロナも全部入ってる。

でも、「これから30年も同じように動く」とは限らない

(「過去」と「未来」を混ぜちゃダメ。父さんも自分に言い聞かせてる)

② 「分散投資」が前提

このシミュ、投資先はオルカン1本で計算してる。
つまり全世界に分散された前提。

個別株、新興国一点集中、レバレッジ商品──こういうのは全然違う動きになる。
Dが勝つ前提は「分散投資された指数」。これがないとDの強さも崩れる可能性ある。

(オルカンや S&P500 みたいな世界株インデックスのつもりで読んでね)

③ 「一括 vs 積立」は別の議論

「貯金200万を全額投資にぶち込む」というBやDの設計、これは「一括投資」に近い動き。
「一括 vs 積立、どっちが得?」みたいな別の論争があるけど、それは今回の記事の射程外

「えっ、それ大事じゃないの?」

大事だけど、それは別の記事。
今回は「投資をどうするか」じゃなくて「車をいつ買うか」がテーマ。

④ 個別の事情は反映してない

このシミュは「月予算6万・初期貯金200万・新車500万」っていうある一例で計算した。

  • 子どもの教育費が重なる時期
  • 親の介護
  • 転職で収入が変わる

こういうのは入ってない。
自分の家計に当てはめるときは、シミュレーターで自分の数字を入れて確認してね。

⑤ そもそも「車が必要かどうか」も人それぞれ

田舎で車必須の人と、都市で公共交通だけで暮らせる人、状況は違う。
「車をいつ買うか」の前に、そもそも車が必要かどうかは前提として置いといてね。

(父さん家は車必須エリアだから、買わない選択肢はなかった)

じゃあ何を信じればいいのか

結論の方向性は信じていい:
  • 頭金論争(A vs B)は誤差だった
  • 新車 vs 中古は大きい差だった
  • 「買う順番を後ろにずらす」戦略はCにすら勝った
結論の数字は鵜呑みにしない:
  • 「2785万」「3878万」って数字はあくまで過去の特定パターンの結果
  • 自分の条件・自分の未来で再現するとは限らない
(数字に踊らされず、考え方を持ち帰ってもらえれば嬉しい)

本当のところ「中古がいい」じゃないんだ

感応度マップ(月予算スイープ+新車価格スイープ・4戦略の比較)

ここまで読んで、こう思った人いない?

「結局、中古車キャッシュ+投資派が正解ってこと?」

実はね、それは半分間違いなんだ。

これまで「新車派は負ける」みたいに見えたけど、本質はそこじゃない。
最後に父さんが気づいた一番大事なこと、伝えたい。

月予算と車価格、それぞれ動かしてみると

シミュレーターには「感応度マップ」っていう機能がある。
「月予算を変えたらどうなる?」「車の価格を変えたらどうなる?」 が一目で見える。

① 月予算を変えるとこうなる

横軸:月予算1万〜15万円。
縦軸:20年後の純資産。

  • 月予算1万円:全戦略マイナス(-1616万)。資産形成にもなってない
  • 月予算6万円(今回の条件):A・Bは0万付近、C・Dは大きくプラス
  • 月予算15万円:D は8856万、C も7000万超え、A・Bでも3000万超え

つまり、月予算が増えれば全戦略が伸びる
月予算が少なすぎると、どの戦略でもダメ。

② 車の価格を変えるとこうなる

横軸:新車価格100万〜1000万円。中古は200万固定。
縦軸:20年後の純資産。

  • 赤・緑(A・B):新車価格が上がるほど右肩下がりで削られていく
  • オレンジ・紫(C・D)ほぼ水平で安定(中古車買うので新車価格に依存しない)
  • 新車100万円なら全戦略プラス
  • 新車500万付近でA・Bが0万、新車1000万で-2362万まで沈む

父さんの読み解き、これが最後の発見

並べて見ると気づくんだ。

「中古」が答えじゃなかった。
本質は『自分の余剰資金に見合った車の価格範囲』

(中古車一括+投資が強かったのは、結果的に「月6万の予算で200万の車」っていうバランスが取れてたから)

具体的に言うと:

  • 月予算6万円なら、500万の新車は「予算オーバー」
    • → 資産がほぼ増えない
  • 月予算6万円なら、400万の新車にすれば資産は増え始める
    • → 「中古車にする」じゃなく「価格を下げる」だけでもOK
「えっ、新車でもいいの?」

そうなんだ。自分の月予算に対して、適正な車の価格帯っていうのがある。
ざっくり言うと、月予算6万なら「車200〜400万くらい」がスイートスポット
500万を超えると、家計のバランスが一気に崩れる。

じゃあどうすればいいか

選択肢はいくつかある:

  1. 月予算を増やす(収入アップ・支出削減)
  2. 車の価格を下げる(中古、グレード下げる、コンパクトカー)
  3. 買う順番を後ろにずらす(戦略D/投資で増やしてから買う)
(「中古車を買え」じゃなく、「自分の予算と釣り合った車を選べ」が父さんの結論)

おまけ:新古車・型落ち新車という選択肢もある

中古を選ぶ理由は「同じ予算で、欲しい車のグレードを上げられる」から。
だから、新古車(登録だけ済んだ未走行の中古)や、型落ちの新車も選択肢に入る。

(「中古は嫌だ」って人にも逃げ道はあるよ。本当に大事なのは『価格と予算のバランス』)

父さんが気づいたこと、置いていくね

「車の買い方?」と「車を買う順番?」の看板を持つ父さん。「どっちも正解、人それぞれ」

ここまで20年シミュを11パターン回して、4戦略を比べた。
父さんが気づいたことは──

🔑 「車の買い方」じゃなくて「買う順番」だった

ってこと。

(戦略Dを試したときに、これ発見しちゃったんだよね。もう自分の中では小さなブレイクスルー)

最初の数年、車を買うのを後ろにずらして投資集中するだけで、20年後に数百万〜千数百万円の差が出た。
正直、自分でもこんな差が出るとは思わなかった。

でも、これが「正解」かは、人それぞれ

8年も新車諦めるなんて無理、って人もいると思う。
家族が増えて、今すぐ車が必要、って事情もあるよね。

そういう人にとっては、もう一つの大事な発見の方が役に立つかも:

🔑 自分の予算にあった価格の車を選ぶと、
資産はグーンと伸びる

(こっちは誰でも今すぐできる話。月予算6万なら車200〜400万、みたいなバランス感覚)

結局、答えは一つじゃないんだ

父さんが気づいたこと(買う順番)も、もう一つの発見(予算に合った価格)も、どっちも正しい。
みんなはどう思うか、それぞれ違っていい

「車買うのが先か、お金貯めるのが先か」
「新車にこだわるか、中古でグレード上げるか」
「月予算をどう確保するか」

ここに正解はない。
自分の暮らしに合う答えを、自分で見つけてもらえれば嬉しい。

資産を増やしたい人へ、ちょっと続きの話

もし「やっぱり資産はしっかり増やしたい」って思ったら、覚えておいて欲しいことが2つある。

  • 車の価格は無理しない(自分の予算に合った範囲で選ぶ)
  • 余剰資金を増やす家計管理をやる(収入と支出のバランスを整える)

この2つができると、投資に回せるお金がジワジワ増えていく。
そして「いかに投資にお金を回せるか」で、20年後の増え方がバグるんだ。

(バグるってのは父さんの感覚だけど、シミュ回したらほんとそう。月予算1万と6万で結果は何千万円も違う)

あとは生活のバランスを取りながら、どこまでの範囲なら車を選ぶか──
一度ゆっくり考えてみてもいいかもしれない。

未来は、選び直せる

「ずっと中古車に乗らなきゃいけないの?」
そんなことはないよ。

資産が増えてから、
好きな車に乗るのも選択肢のひとつ。

(順番派(D)の本質はここなんだ。最初の数年だけ我慢すれば、その後は選択肢が広がる)

20年後、自分の家計と相談しながら新車に切り替えるのも、もちろんアリ。
そんな未来も、悪くないと思うんだ。

シミュレーター置いておくから、いじくってみて

🚗 車購入戦略シミュレーターを開く(別ページ)
月予算・車価格・スタート年を変えて、自分の数字で試してみて。
オルカン30年実データで、4戦略を比較できる。

今回使ったシミュレーターは下に置いておくよ。

  • 自分の月予算で試す
  • 自分が欲しい車の価格で試す
  • スタート年を変えてみる
  • 戦略の組み合わせをいじる

数字を動かしてみると、自分の家計でどう動くかが見える。
今後の資産形成に役立ててもらえたら、父さんはそれだけで嬉しい。

おわり

(最後まで読んでくれてありがとう。父さんもまだまだ悪あがき中だから、また何か気づいたら書くね)
悪あがき父さん(50代・会社員・2児の父) ─ 悪あがき父さん ─
50代・会社員・2児の父
悪あがき父さん

はじめまして。悪あがき父さんです。
50代・会社員・2児の父。収入は大したことない。
40代から資産形成を始め、家計を黒字にした。でも不安は消えなかった。資産は増えているのに、豊かさの実感がなかった。
未来ばかり見て、今を見ていなかった。
定年まであと数年。この期間が最後の仕込みだとわかっている。どれだけ積み立てるかが勝負だ。
でも同時に気づいた。お金を増やすだけでは、豊かにはなれない。
お金と豊かさのバランスを探しながら、今を生きている途中だ。
同じ場所にいる50代に、届けばいい。

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資産形成

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